こんにちは、佐藤です。
MOLTEMANIのラインナップの中でも、特にこだわりの一着として展開している「インディゴ×泥染め」の2アイテムをご紹介いたします。
鮮やかなインディゴとも、土色を纏ったマッドダイとも異なる表情。それぞれの背景を持つ2つの染めを重ねることで、単色では辿り着けない奥行きと深みに仕上げています。
工程や環境条件によって必ず揺らぎが生じ、同じものは二度と再現できない色合い。一着ごとに、一度きりの表情を持ちます。

インディゴの上に重ねている「泥染め」は、奄美大島で受け継がれてきた伝統的な染色技法です。
単に泥に浸すだけの工程ではなく、テーチ木(車輪梅)の伐採、煮出し、そのタンニン成分を生地に浸透させる工程が前段階としてあります。その後、鉄分を多く含む泥田に何度も浸すことで、はじめて化学反応による独特の色合いが定着していきます。

全ては職人の手作業で行われ、使用するのは自然素材のみ。だからこそ、気温や湿度、泥の状態といったその時々の環境が、仕上がる色合いに直接反映されるのです。
この技法は、かつて統治を受けてきた環境の中で、限られた島の資源を自らの生活の中で循環させてきた先人たちの知恵から生まれた、奄美大島独自の染色方法です。
" Amami Doro-Zome " Sashiko
Bomber Jacket

岡山で織り上げた刺子生地と、汎用性の高いボンバージャケットを組み合わせた一着。縦縞状に織られた刺子生地は、織りの凹凸によって自然な陰影を生み出します。
そこにインディゴ染め、さらに泥染めを重ねることで、色・素材・技法のすべてが重なり合った奥行きのある表情に。
「刺子×インディゴ×泥染め」の3要素を組み合わせたアイテムは、MOLTEMANIとしても特にこだわりを重ねた一着として、よりご納得いただけるかと思います。
" Amami Doro-Zome " Sashiko Bomber Jacket
15.5oz " Amami Doro-Zome "
Denim Sweat

MOLTEMANIの定番として展開しているインディゴデニムスウェットをベースに、泥染めを重ねた一着。
ヴィンテージスウェットを思わせるディテールと、しっかりとした肉感のある生地が特徴で、日常着としての着用でも安心できる耐久性を備えています。
着用と洗濯を重ねることで、「インディゴ×泥染め」の組み合わせならではのアタリが生まれていきます。
15.5oz " Amami Doro-Zome " Denim Sweat

「インディゴ×泥染め」という時間と手間のかかる工程を選ぶ理由は、見た目の良さだけではありません。素材や技法、生まれた背景を積み重ねた結果として、自然に立ち上がる色や表情にこそ価値があると考えています。
その価値は、実際に手に取っていただいたときにこそ実感していただけるものです。ぜひ、それぞれの一着が持つ深みを感じてみてください。
Item lineup
