告知:Sashiko Bomber Jacket / 2 Colors

告知:Sashiko Bomber Jacket / 2 Colors

こんにちは、佐藤です。

"伝統技法×現代スタイル"のアイテムとして、新たにアウターを2色ご用意いたしました。

日本の伝統技法である刺子生地を、現代のスタイリングの汎用性が高いブルゾンに落とし込んだ一着。

鮮やかなインディゴカラーの「Okayama Indigo Sashiko Bomber Jacket 」と、特有の深い表情を持つインディゴ×泥染め「"Amami Doro-Zome" Sashiko Bomber Jacket」の2タイプです。

アイテムのベースとなるのは、岡山で織り上げた縦縞の刺子生地。刺子特有の縫い目を思わせる立体的な構造が、表面に陰影を生み出します。

畝や織りのみでは表現しきれない奥行きのある表情は、素材そのものに存在感を宿します。

さらにバイオ加工を施すことで素材にしなやかさと深みを加えています。

表情だけでなく、初めて袖を通した瞬間から、時間をかけて育てたような柔らかさと肌馴染みを持ちます。

シルエットはボンバージャケットらしい腰丈を基調に、肩まわりと身幅にほどよくゆとりを持たせた設計。裾と袖にはリブを配し、全体をすっきりとした印象に仕上げています。

シンプルなインナーとボトムスの組み合わせでも、素材の存在感が引き立ち、自然とスタイルが決まるバランスに。中綿仕様のアウターで、季節に合わせてインナーをスウェットなどに変えながら、秋から春まで長く活躍する一着です。

使用している刺子生地は、岡山県・井原の地で長年織物づくりを続けてきた機屋により生産されたものです。藍染めに適した水質を活かし、厚地織物の技術が培われてきた土地で、その背景には江戸時代から続く繊維の歴史があります。

やがて一枚の生地になるまでには、緻密な工程と職人の技術が丁寧に積み重ねられています。

縫製は、奈良県生駒市にある縫製専門工房へ依頼しています。この工房は、昭和59年に服飾学校の講師が立ち上げた小さなサンプル工房を原点とし、現在は2代目がその技術と思想を受け継いでいます。

地場産業に依存せず独自に築き上げた技術力は、仕様や素材の違いに柔軟に対応できる汎用性の高さを持ち、今もなお信頼あるものづくりの基盤となっています。

また今回は、鮮やかなインディゴカラーに奄美大島の伝統技法である泥染めを重ねた「"Amami Doro-Zome" Sashiko Bomber Jacket」をご用意いたしました。

天然染料を用い職人の手で一点ずつ染め上げる、手間と時間のかかる手法だからこそ、ふたつとない唯一の個性ある一枚が生まれます。

泥染めは、奄美大島にしか存在しない自然環境と、そこに根付く知恵と技術が生み出した特別な染色技法。今回の泥染めは、創業70年を超える染め屋によるもので、そこでは大島紬の伝統を礎に持ちながらも、現代の素材やスタイルに合わせた表現を模索し続けています。

時代の流れとともに変化する需要に対し、職人たちは守るだけでなく、今に馴染む形での継承を選びました。この一着に宿る奥行きは、奄美の自然環境が育んだ素材と、それを現代に繋げようとする職人の知恵と技術、そして伝統を継承するという強い意志によって生まれています。

 

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