Limited Edition Col. / 15.5oz "Amami Doro-Zome" Denim Sweat
Limited Edition Col. / 15.5oz "Amami Doro-Zome" Denim Sweat
「Mサイズ」「XLサイズ」は完売いたしました。
再販分につきましては、予約販売にて受付をさせて頂きます。商品のお届けにつきましては【1月中旬〜下旬】となる予定です。再販分につきましても少量生産のためご予約可能数が埋まり次第、予約販売は終了とさせて頂きます。
また少量生産のため、ご用意できる数に限りがあります。そのため、セールやディスカウント対象外となります。予めご了承くださいませ。
Product movie / 商品動画
Production background / 生産背景
Product description / 商品概要
インディゴで染め上げた生地に、泥染めを重ねることで、青黒色の深い色合いに仕上げた一着。
泥染めは、奄美大島で長い年月をかけて受け継がれてきた伝統的な染色技法。天然染めが醸し出す独特な色と風合いは、自然の恩恵を受けて生まれる唯一無二の表情と言えます。
天然染料で染め上げた生地の最大の魅力は、着用し続けた経年による風合いの変化を感じられること。アタリ(擦れた風合い)の表情は使い込むほどに深みを増していき、プロダクトに施した染色の魅力が経年変化として現れてきます。
デザインは、ヴィンテージスウェットから抽出したディテールに工夫を凝らしました。40〜50年代のヴィンテージスウェットに見られる「フラットシーマーで仕立てた両Vガゼット」「針抜きリブ」、さらにはネック部分の強度を高めるため「バインダーネック仕様」を施しました。バインダーネック仕様を採用することで、首まわりの伸びやへたれる原因を軽減します。
生地は、15.5oz(オンス)のしっかりとした厚みを感じられる生地を採用。丁寧に編み上げられた生地は、 繊維が潰れず柔らかさと快適な着心地・保温性を兼ね備えています。長く快適にご着用いただけるように、裏地は「パイル生地」を採用しています。肌触りがタオルのように柔らかく、保温性が高いうえに吸水性にも優れているので、サラッとした着心地です。
古き良き時代のディテールに工夫を凝らした、経年変化を楽しみながら長年にわたって愛用できる一着です。
染めのこと:奄美大島「泥染め」
今回、私たちが「15.5oz "Amami Doro-Zome" Denim Sweat」の染色を依頼したのは、 創業から70年以上続く染め屋さん。古くからの伝統を守りながらも新たなアプローチを通じて、泥染めを時代のニーズに落とし込んでいます。
泥染めは、奄美大島の伝統工芸品「大島紬」の制作工程の一部で、鉄分豊富な古代の泥やタンニンを含む車輪梅、奄美大島の温暖な気候が揃って初めて可能となる技法。世界で唯一、奄美大島でしか行われない理由は、島特有の自然環境にあります。また、この技法はかつて様々な時代で統治を受けてきた影響と、その中で島の資源を自らの生活に循環させてきた先人達の知恵が生み出した結晶ともいえます。
15.5oz "Amami Doro-Zome" Denim Sweatは、すでに染め上げた色鮮やかなインディゴ生地に奄美大島の伝統技法を掛け合わせていて、落ち着きのある印象ながら、奥ゆかしさを感じる新たな表情があります。異なる色を掛け合わせることにより、インディゴや従来の泥染めとは異なる、より深みのある青黒色に仕上げています。
15.5oz Denim Sweatに施したアタリや使い込むほどに変化していく生地の表情。そこに泥染めを重ねることにより、インディゴの生地とはまた違う、味わいの変化を楽しむことができます。
泥染めは長い歴史を持つ伝統技法ですが、時代の変化とともに需要が減少しています。それでも職人さんたちは現状を受け入れつつ、「この技法をどう未来に繋ぐか」を模索し、新たなアプローチを試みています。私たちが依頼した15.5oz "Amami Doro-Zome" Denim Sweatもその一つで、大島紬の染め技法を現代に落とし込むことで、伝統を守りながら時代のニーズに合った形へ進化させています。
ただ、泥染めの核となる奄美大島の自然資源や職人の手仕事という根本にあるものは、これから変わることはないのかもしれません。この土地が育む自然と先人が育んだ知恵からこそ、奥深く美しい色合いが生まれるからです。「島のために何ができるか」「伝統を紡いでいく為にはどうするべきか」という職人さんの思いは、その言葉と手から強く感じることができました。
古き良き時代のディテール
三重県の縫製場さんにて、一枚一枚丁寧に仕立て上げている「15.5oz "Amami Doro-Zome" Denim Sweat」。
フラットシーマーで縫い上げた両Vガゼット、針抜きリブ、バインダーネックはヴィンテージスウェットから抽出したディテールに工夫を凝らし、古き良き時代に思いを馳せ形となった一着です。
洗いのこと:岡山県「製品洗い」
「15.5oz "Amami Doro-Zome" Denim Sweat」の洗い加工を行ったのは、言わずと知れた日本屈指のデニム産地、岡山県倉敷市の児島。日本を代表する”国産ジーンズ”として、ここ児島産のジーンズが会話の中であげられることが多くあるかと思います。そのジーンズの聖地にて「洗い」を依頼しているのが今回の加工場さん。創業当初は、伝統的な染色方法「枷染め(かせぞめ)」から始まり、今ではその知識とノウハウを継承した染め・洗い加工で、児島地区のデニム産業を担っています。
洗いという工程は、スウェットとして形になったものにワンウォッシュ加工を施す、いわゆる製品になる前の”最終仕上げ”の部分です。通常、洗い加工を施す意図としては、綺麗な状態にすること、洗濯後の縮みを軽減させることなどがあげられます。ただ、私たちがここ児島地区の加工場さんを選んだのには大きな理由があります。それは、15.5oz "Amami Doro-Zome" Denim Sweatの魅力の一つである「アタリ」と「深い表情」を再現するためです。
15.5oz "Amami Doro-Zome" Denim Sweatには、新品の状態でありながら、まるで長年着用してきたかのような風合いを追求しました。特に縫い周りにある「アタリ」と呼ばれる、擦れによって生まれる独特な色落ち、そして生地から感じる深い奥行きは、最大の特徴とも言えます。この表情を再現するために、日本屈指のデニム産地である児島地区の加工場さんに、仕上げの工程をお願いしました。ジーンズのようなインディゴ染めの生地に見られる、唯一無二の表情を実現するには、児島で培われた長年のノウハウが欠かせないと考えたからです。
児島がデニムの聖地とされる理由は、その発祥地であるだけでなく、長年培われた技術と品質の高さにあります。今回の15.5oz "Amami Doro-Zome" Denim Sweatにある「アタリ」の表情は、同じインディゴカラーの生地であるジーンズの名産地である児島だからこそ生み出せるものだと感じています。一本の糸から始まり、やがて一着の洋服として生まれるまでには紡績や縫製、染色など様々な過程があり、またその工程を担う場所にもそれぞれのストーリーや背景が存在します。製品になる前の最終仕上げである「洗い」の部分。そこにもやはり、デニム産地として栄えてきたここ児島ならではのノウハウと、その手に継承された確かな技術が存在しています。
Product size / サイズ
SIZE | S | M | L | XL |
---|---|---|---|---|
着丈(cm) | 63 | 66 | 69 | 72 |
身幅(cm) | 48 | 51 | 54 | 57 |
肩幅(cm) | 40 | 43 | 46 | 49 |
袖丈(cm) | 60 | 61 | 62 | 63 |
Reference image / 参考サイズ
着用画像:170cm / 60kg / Lサイズ
Material / 素材
Cotton 100%
Notes / 備考
水や汗や摩擦などにより多少色落ちしたり、移染することがあります。必ず単独での洗濯をお願いいたします。
縫製後に洗い加工をしている製品のため、多少のシワ・アタリなど1枚1枚の色の出方・風合い・サイズなどが微妙に異なることがあります。若干の個体差が生じますが、他の製品にはない特有の味わいをお楽しみ頂けましたら幸いです。
天然染めを施しているため、サイズ表の数値と【±1cm】前後の差が生じる場合がございます。
お使いのデバイスや環境により、実際の色味と多少異なる場合がございます。