告知:Okayama Sashiko / 2 Items

告知:Okayama Sashiko / 2 Items

こんにちは、佐藤です。

今回は"岡山の製織"、"東京の縫製”という共通の生産背景を持つ新作アイテム2型をご紹介いたします。

ともに「刺子」という生地を使いながら、それぞれ異なる歴史や用途に根ざしたフォルムで仕上げられた2つのバッグ。素材の奥行きと表情の豊かさを感じていただける新たなアイテムです。

 

14oz Okayama Heavy weight
Sashiko Big Shoulder

MOLTEMANI定番の「 Big Shoulder 」の新作として、ゆったりとした大容量設計はそのままに、刺子生地ならではの独特な表情を全面にまとったモデルをご用意いたしました。

肩掛けでも斜め掛けでも使い勝手の良いワンショルダースタイルで、存在感のある大振りなデザインは、荷物を多く持つ日常使いにフィットします。

14ozという生地の厚さで、光の加減で織り柄が立体的に浮かび上がります。真鍮リベットによる補強や、底部のレザーパーツといった意匠は、これまでのシリーズから継承しています。

今回は新たに、ショルダーベルトの長さ調整が可能なストラップを追加。あえて内側向きに取り付けることで、見た目のミニマルさを保ちながら、使用時のフィット感や機能性を高めています。

素材の経年変化とともに、使うほどに変わる表情をお楽しみください。

 

14oz Okayama Heavy weight
Sashiko Azuma Bag

今回、新たに展開するのは、日本の伝統的な袋物「東袋(あづまぶくろ)」をベースにしたモデル。江戸時代に風呂敷を縫い合わせて手提げ袋として用いられたのが始まりとされ、そのシンプルなつくりには、当時の暮らしの工夫が感じられます。

そこに、同じく日本の伝統である「刺子」織りを掛け合わせることで、新たな表情を持つアイテムに。それぞれ異なる背景を持ちながらも、日本の生活文化の中で生まれた“知恵”が重なり合うことで、どこか馴染みのある新たな形になりました。

このAzuma Bagにも、同じ14ozの刺子生地を採用。厚みがありながら、直線的な縫製ラインと柔らかなドレープが織りなす独特のシルエットが魅力です。ショルダーストラップにはレザーを採用し、持ち心地にも配慮しています。

今回の2アイテムに使用している刺子生地は、岡山県・井原の地で長年織物づくりを続けてきた機屋により生産されたものです。藍染めに適した水質を活かし、厚地織物の技術が培われてきた土地で、その背景には江戸時代から続く繊維の歴史があります。

この生地では、太さの異なる2種類の縦糸を使用するため、織機は二重ビームという特殊な構造を採用。糸のセッティングは非常に繊細で、熟練の職人でも調整に1〜2時間を要します。約6,000本もの縦糸が均一に織り込まれることで、刺子ならではの立体感と耐久性が生まれています。

縫製は東京都・下町エリアの縫製工場にて行われています。かつて豚革の加工が盛んだったこの地域は、鞄や革小物づくりの技術が蓄積された土地。現在も少人数の職人で、高い技術を活かしたものづくりを続けています。

今回のバッグは、裁断・縫製・仕上げまでを一貫して手がけており、生地の厚みや凹凸に応じた縫製バランスも熟練の判断で調整されています。見えない部分にまで気を配る手仕事が、見た目の美しさだけでなく長く使える耐久性を支えています。

 

商品を見る:14oz Okayama Heavy weight Sashiko Big Shoulder
商品を見る:14oz Okayama Heavy weight Sashiko Azuma Bag

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