こんにちは、佐藤です。
今回は、奄美大島の伝統技法「泥染め」を施した2型の新作アイテムをご紹介します。 どちらも泥染めという共通の技法を用いながら、掛け合わせる色によってまったく異なる表情を持ちます。
ひとつは、カーキのバックサテン生地に泥染めを重ね、深みと渋みをまとったモッズコート。もうひとつは、インディゴ染めの天竺生地に泥染めを施すことで、青黒く陰影のある色合いが際立つオーバーサイズTシャツ。
どちらも自然の力と職人の手仕事が生んだ、奥行きある一着です。
8.5oz "Amami Doro-Zome"
Back Satin Mods Coat
ミリタリーウェアのディテールを取り入れながらも、装飾を削ぎ落とし、洗練された佇まいへと昇華させた「8.5oz Amami Doro-Zome Back Satin Mods Coat」。 襟の立ち上がりや着丈のバランスを微調整し、比翼仕立ての前立てですっきりとした印象加えることで、品の良さと実用性を両立させたアイテムに仕上げています。
生地には、岡山県・井原市で織られたバックサテンを採用。やわらかさと適度なハリをあわせ持ち、着用を重ねるほどに素材の表情が深まっていきます。
今作では、そのカーキの生地に奄美大島の伝統技法「泥染め」を施すことで、自然なトーンの揺らぎと奥行きが加わり、従来の表情とは異なる深みを感じていただけます。
細部には、手元の操作性に優れた角形ジッパーや、斜めに配されたフラップポケットなど、ミリタリーの機能美を反映。直線と曲線が交わる独特のラインが、デザインに柔らかなニュアンスを添えています。ベースはあくまでシンプルにしつつディテールにこだわりを加えることで、存在感のある一着に仕上がっています。
使われているバックサテン生地は、岡山県井原市の白生地専門機屋で織られたものです。生地づくりの現場では、織機に糸を通す「綜絖通し」と呼ばれる工程をはじめ、実際に織っていく作業にも熟練の職人の手が欠かせません。
糸の張りや動きに細やかに目を配り、機械任せにせず一反一反を丁寧に仕上げていく。見た目にはやわらかな風合いの生地ですが、その奥には技術と手間が積み重ねられています。
10oz "Amami Doro-Zome"
Back Side Indigo Over Size T-shirt
10オンスの天竺生地を裏使いし、立体感のある風合いに仕上げた「10oz Amami Doro-Zome Back Side Indigo Over Size T-shirt」。インディゴ染めの糸がもつ深みのある色味に、泥染めを重ねることで生まれる青黒のトーンが、より奥行きのある印象を与えてくれます。
裏使いならではのわずかな凹凸が表情にゆらぎを与え、洗い加工によって浮かび上がるアタリが、着初めから肌に馴染む柔らかさを引き立てます。シンプルながら、素材の表情がしっかりと見える一着です。
シルエットは肩の力を抜いて着られるオーバーサイズ設計。身丈や袖丈を丁寧に調整し、ラフすぎず、上品なバランス感を保っています。
首元はバインダーネック仕様で、使用頻度が高くなる時期にも寄り添う耐久性を持たせています。
またこのアイテムには、国産ジーンズの聖地・岡山県児島にある、伝統的な染め技法から技術を磨いてきた加工場にてウォッシュ加工を施しています。
生地に浮かぶ自然なアタリや奥行きある表情は、インディゴ生地を知り尽くした土地だからこそ生まれる、まさに児島ならではの仕事です。
どちらのアイテムにも施された「泥染め」は、奄美大島にしか存在しない自然環境と、そこに根付く知恵と技術が生み出した特別な染色技法。今回の泥染めは、創業70年を超える染め屋によるもので、そこでは大島紬の伝統を礎に持ちながらも、現代の素材やスタイルに合わせた表現を模索し続けています。
時代の流れとともに変化する需要に対し、職人たちは守るだけでなく、今に馴染む形での継承を選びました。この一着に宿る奥行きは、奄美の自然環境が育んだ素材と、それを現代に繋げようとする職人の知恵と技術、そして伝統を継承するという強い意志によって生まれています。
商品を見る:8.5oz "Amami Doro-Zome" Back Satin Mods Coat
商品を見る:14oz Gifu Ultra Heavy Weight Over Size T-shirt_Black