こんにちは、米本です。
本日から予約販売を開始した「SASHIKO Collection.」についてご紹介いたします。
伝統的な技法「刺子」と「藍染め」を掛け合わせて生まれたコレクションです。ラインナップを含めて、その歴史と背景に触れていただけたら幸いです。
先人の知恵に満ちた「刺子」
伝統的な刺繍技法として古くから受け継がれてきた「刺子(さしこ)」。当初は布の補強や防寒、耐久性の向上を目的とした実用的な技法として用いられていました。刺子の起源は定かになっていませんが、遡ること西暦794年以降の平安時代あたりから、布の補強や修理のために採用されていたことが文献に記されています。江戸時代になると、特に東北地方や三河地方で発展し、厳しい寒冷地での防寒具として重宝され、現代まで受け継がれてきたとされています。そんな歴史の深い刺子は、衣服を厚くし、破れにくくし、暖かさを保つという、先人の知恵に満ちた機能が兼ね備えられています。
天然染料で染め上げる「藍染め」
伝統的な染色技法の一つとして知られる「藍染め(あいぞめ)」。藍と呼ばれる天然の植物から抽出した染料が用いられ、染め上げられます。古くから世界中で発展を遂げてきた技法であり、その独特の藍色は、さまざまな文化や生活の中で親しまれ現代まで受け継がれてきました。藍染めには、強力な防虫効果と抗菌作用があるとされており、実用面でも優れた機能を兼ね備えています。また最大の魅力とも言える深く鮮やかな青色は、時間の経過とともに独特の風合いに変化していきます。
SASHIKO Collection.
藍で染め上げた刺子の生地は、着用し続けることで風合いが増していき、経年の色落ちによって生まれる豊かな表情が魅力です。厚手の生地を採用しているので、経年変化を楽しみながら長年にわたって愛用できるコレクションです。
「SASHIKO Heavy weight Work Jacket」。原型となるフレンチワークジャケットからディテールを抽出し仕立てました。19世紀後半から20世紀初頭にかけて、フランスの労働者が着用していた作業用のジャケットは、シンプルなデザインでありながら耐久性、機能性に富んでいるのが特徴です。
商品を見る:SASHIKO Heavy weight Work Jacket
「SASHIKO Heavy weight Work Vest」。原型は、1930年代に見られるノッチドラペルベストからディテールを抽出し仕立てました。裏地には、ペイズリー柄のバンダナをパッチワークで施しクラシカルな雰囲気を演出しています。
商品を見る:SASHIKO Heavy weight Work Vest
「SASHIKO Heavy weight Work Pants」。原型となるベイカーパンツは、もともとアメリカ軍で使用されていた作業用パンツを起源に持つ、クラシックなワークウェアスタイルを象徴するアイテムです。ミリタリーやワークウェアにふさわしいタフな作りで、日常使いからアウトドアシーンまで幅広く活躍します。