告知:Hiroshima Selvedge Denim Apron

告知:Hiroshima Selvedge Denim Apron



こんにちは、米本です。6月中旬にリリースを控えている「広島県・Selvedge Denim Apron」。その開発への想いを綴りました。

 

使い込むほどに
風合いが増していくモノ

日頃から古いものを蒐集している中で、ひときわ惹かれたものがこちらのデニムエプロン。年代は不明ですが、デザインや形状、色落ちやアタリの風合いなど、そのディテールや経年具合からは、半世紀は遡るものではないかと想像します。エプロンはMOLTEMANI(モルテマニ)にとって、思い入れのあるアイテムです。2021年にブランドを立ち上げた最初のアイテムラインナップにも、エプロンを入れていました。それは、日々の営みの中で使い込むほどに風合いが増していき、使った人の時間と痕跡が反映され、その人にしか出せない味わい深いものへと変化していくもの。長く使い続けるうちに、愛着という想いが湧き上がってくるもの。そんな考えに相応しいと思ったアイテムがエプロンでした。

 

魅力に感じた
縫製と素材の潔さ

このエプロンを作るきっかけとなった、ヴィンテージのデニムエプロン。シンプルな形状ながらも、ユニークなディテールに魅力を感じました。例えば縫製。現代では布の端の処理は「まつり縫い」を施してキレイに処理されますが、ヴィンテージエプロンに見られたのは「かがり縫い」でした。かがり縫いは、布の端をほつれない様にするために採用されます。そのかがり縫いのステッチさえもデザインのアクセントになっていて、現代のエプロンのデザインにはあまり見られないユニーク性が魅力に思えたポイントです。

それに加えて、採用されているパーツや素材の潔さ。革や金具を使うことなく、布だけで仕立てられています。その潔さには、継続して使ってもらうためのヒントが隠されているように思えました。

 

身につける負担を
軽減するための工夫

何年も使い込まれ経年変化したモノには、経年変化したモノでしか感じることのできない魅力があります。しかし使い込まれた風合いにたどり着くまでには、継続して使い続けるという一種のハードルのような側面があります。そのハードルを少しでも下げることで、経年変化がもたらす風合いを一人でも多くの方に感じて楽しんでいただきたいという思いがありました。そうするために「シンプル」で「軽い」という2つのポイントに重点を置きました。装飾が少ないシンプルなデザインにすることでコーディネートしやすく、そして身につけた時に負担にならない重さ。これなら身につけることが負担にならずに使い続けることができ、経年変化を楽しむことに繋げられそうです。

 

日本屈指の産地「広島県・福山市」
セルビッチデニムを採用

このエプロンには、日本屈指のデニム産地「広島県・福山市」で織り上げられたセルビッチデニムを採用しています。ポケットにはあえて赤耳部分を施してデザインのアクセントにしています。ポケットに赤耳部分を施したのには理由があります。それは「シャトル織機」で織り上げられた生地、すなわちセルビッチデニムを採用している証になるからです。この証が有るのと無いのとでは違いがあります。それは生地を織り上げる時に使われる織機の違いです。

デニムを織り上げる織機には大きく分けて2種類あります。昔から受け継がれてきた「シャトル織機」と、近年に大量生産の目的で開発された「シャトル・レス織機」。シャトル織機とシャトル・レス織機は対照的と言われています。シャトル・レス織機は、早く、風合いが均一の生地をたくさん織り上げるのに対し、シャトル織機はゆっくり、少しずつ凹凸の風合いを重視して織り上げられていきます。織り上げる織機が違うことで最終的に、経年変化した後の風合いに差が出てきます。今回は、経年変化した後の使い込んだ風合いを感じて楽しんでいただきたいという想いから、より経年具合が魅力的になるように、昔から受け継がれてきたシャトル織機で織り上げられたセルビッチデニムを採用しました。

 

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