Japan Crafts Col. / Kumamoto Kakishibu Uchiwa - B
Japan Crafts Col. / Kumamoto Kakishibu Uchiwa - B
こちらの商品は少量生産のため、ご用意できる数に限りがあります。そのため、セールやディスカウント対象外となります。予めご了承くださいませ。
Production background / 生産背景
Product description / 商品概要
1889年、明治 22 年。創業から135 年続く、熊本県にある老舗の団扇屋さん。伝統工芸品として100年以上にわたり受け継がれてきた「来民団扇(くたみうちわ)」をMOLTEMANIオリジナルで制作しました。
現代では生活様式の変化に伴い需要が少なくなり、珍しくなりつつある竹製の団扇。柿渋が施された団扇は、防虫効果とともに耐久性にも優れ、長く使い続けることで経年変化を感じることができます。
風情ある夏の時間を楽しむきっかけになれたらと思います。
135年受け継がれてきた、
職人の丁寧な手仕事
創業から135 年以上、職人さんの丁寧な手仕事により伝統工芸品として受け継がれてきた「来民団扇(くたみうちわ)」。その生産背景には、創業当初から変わらない製法で一つ一つ作り上げられています。工程は主に5つ。
・骨組み製作
・和紙貼り
・形切り(なりきり)
・縁取り(へりどり)
・柿渋塗り(渋引き)
それぞれの工程を専門の職人さんによって仕上げられていきます。
工程1:骨組み製作
まず最初に「骨組み製作」の工程では、骨割りという竹を割るところから始まります。
割った竹に切り込みを入れて繊維に沿って揉み下ろし、持ち手を削り、竹を細かく割って糸を編む時のあてをつくり、紐の編み込みを行います。
このあと骨組みを丈夫で長持ちにするために、天日干しをし水分を飛ばします。
工程2:和紙貼り
「和紙貼り」の工程では、薄く溶いた澱粉をつけて和紙を貼り付けます。その際に、骨組みと和紙を正確に貼り付ける精密さが必要となります。
和紙貼りを終えた後、1日乾かし、耳落としという余分な紙を取り除く作業を行います。
工程3:形切り(なりきり)
「形切り(なりきり)」の工程では、専用の鉈で余分な部分を切り落としていきます。この作業には、抑える強い力が必要となり、少しでもズレてしまうと美しい形の団扇に仕上げることができなくなります。やり直しの効かない重要な工程です。
工程4:縁取り(へりどり)
「縁取り(ヘリドリ)」の工程では、首元に鼻紙と呼ばれる和紙を貼ります。
さらに0.5mm幅の細い和紙で縁取りを行い、縁取りの工程で残った切りっぱなしの部分を補強していきます。
工程5:柿渋塗り(渋引き)
最後に「柿渋塗り(渋引き)」の工程です。仕上がった団扇の表裏に満遍なく柿渋を塗っていきます。柿渋は付着すると落ちない強力な素材です。塗りムラができないように丁寧かつ迅速に進みます。
後世に残す想い
こうして長い時間と細かな作業を通して、一枚の団扇が完成します。一枚の団扇作りに、手間を惜しまない姿勢を貫き通すのは、「後世に残す」という職人さんの強い想いがあるからです。
柿渋のこと
さらに団扇に塗る柿渋も一から作ります。柿渋を団扇に塗ることで和紙を丈夫にし、長持ちさせると同時に防菌・防虫・防腐効果の役割を果たします。また柿渋の主な色素成分であるタンニンが化学反応を起こし、経年とともに味わい深い風合いに変化していきます。柿渋作りは、豆柿を潰して、数日水に浸し、濾した液体を甕へ入れ、水に浸し、5年寝かせます。そうしてやっと団扇に塗る柿渋が完成します。
この長い年月と手間をかけてでも柿渋を一から作るのは、代々受け継がれてきた、妥協しない品質へのこだわりがあるからです。
素材
阿蘇外輪山産真竹、手漉き和紙、自家製柿渋
サイズ
幅 18cm / 長さ 38cm
備考
ハンドメイド商品のため、記載サイズと多少の差が生じる場合がございます。
間違ったご使用や無理なご利用での破損・トラブルは責任を負いかねますので予めご了承ください。
陰干しにて乾燥後、直射日光の当たらない湿気の少ない場所で保管して下さい。
お使いのデバイスや環境により、実際の色味と多少異なる場合がございます。