Exclusive Col. / Wakayama Premium Boa Blouson " Sashiko Pocket "

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和歌山産の肉厚なボア生地に、刺子の表情を加えた「Wakayama Premium Boa Blouson "Sashiko Pocket"」。

素材は、やわらかくも程よい弾力を持つボア生地を採用し、高密度に編み込まれた毛足が空気を多く含みます。

また、内側には軽量高密度タフタを用いることで、防風性を確保。内外両面の機能が、高い保温性と軽やかな着心地を実現しています。

たっぷりとボアを使った丸みのあるシルエットに、奄美大島の泥染めを施した刺子ポケットを採用。往年のアウトドアブルゾンの雰囲気を纏いながら、控えめな個性を感じさせる表情に仕上げています。

使い込むほどに異素材の組み合わせが見せる、異なる経年変化も魅力のひとつです。

冬の主役アウターとして重宝する確かな機能と、存在感ある佇まい。表情の変化を楽しみながら、長く愛用していただきたい一着です。

和歌山県・高野口は、紀ノ川沿いに繊維文化が根づく土地。一説には江戸時代から繊維産業が始まったとも言われ、現在もその技術の蓄積を活かしたものづくりが続けられています。

Wakayama Premium Boa Blouson "Sashiko Pocket"に使用している生地を手がけるのは、高野口の一角にある1970年から始まった工場。原料の調合から紡績、仕上げまでを一貫して行う、全国でも希少な存在です。

ボアの生地づくりは、風の力を利用して繊維を混ぜ合わせる調合工程から始まり、繊維の方向を整えるカード、1056本もの針でゆっくりと編み立てる編立と続きます。さらに、毛足をミリ単位で整えるシャーリングや、熱を加えてパイルを束ねるタンブラーなど、実に8つもの工程を経てようやく完成します。

また、微細な繊維を扱っているため、工程前である清掃でさえ1時間以上要することも。見た目の印象からは想像しにくいほどの手間と時間が、ふっくらとした質感と奥行きのある風合いを支えています。

現場では、創業当初から使い続けている機械を、熟練の職人たちが丁寧に整備しながら今も稼働させています。各工程それぞれに専用機械があり、またその一つひとつに人の手が加わります。

海外生地の台頭などで需要が変化する中でも、ここでは、変わらぬ誇りをもった職人が存在し、手間を惜しまないものづくりが、日々積み重ねられています。

刺子生地に施した泥染めは、奄美大島にしか存在しない自然環境と、そこに根付く知恵と技術が生み出した特別な染色技法。

依頼した創業70年を超える染め屋では、大島紬の伝統を礎に持ちながらも、現代の素材やスタイルに合わせた表現を模索し続けています。

時代の流れとともに変化する需要に対し、職人たちは守るだけでなく、今に馴染む形での継承を選びました。

この生地に宿る奥行きは、奄美の自然環境が育んだ素材と、それを現代に繋げようとする職人の知恵と技術、そして伝統を継承するという強い意志によって生まれています。

縫製を手がけるのは、奈良県生駒市にある縫製専門工房。昭和59年、服飾学校の講師だった創業者が立ち上げた小さなサンプル工房がはじまりでした。現在は2代目がその技術と思想を引き継ぎ、日々、ものづくりに誠実に向き合っています。

この工房では、パターンから裁断、縫製、仕上げ、検品に至るまで、服づくりに必要な工程をすべて自社内で対応できる体制を持っています。そうした全体の流れを把握しているからこそ、縫製というひとつの工程においても、前後の工程を見越した調整や工夫が可能になり、仕上がりの安定性と精度の高さにつながっています。

このアイテムは着用時のシルエットや動きを考慮しながら、細部にわたって丁寧に縫製されています。品の良い印象を残しながらも、自然な着用感が生まれるそのシルエットを忠実に再現可能なのは、前後の工程まで見通した上での縫製技術と蓄えられた経験があるからこそです。

奈良県生駒市は、縫製業が地場産業として根づいてきた地域ではありません。だからこそこの工房では、環境に依存せず、一から積み重ねてきた知識と技術をもとに、独自の技術力と生産体制を築き上げてきました。

そうして磨かれてきたのは、仕様や素材の違いに柔軟に対応できる汎用性の高さと、幅広い製品づくりに応えられる確かな縫製力。その蓄積が、今の信頼あるものづくりへとつながっています。

Polyester 100％

Sashiko：Cotton 100％

個体差によりサイズ表の数値と【±1cm】前後の差が生じる場合がございます。

お使いのデバイスや環境により、実際の色味と多少異なる場合がございます。